「えー、今日は一体何な訳?」
「あー・・・と、何々?え、と・・・・」
「んだよ、勿体つけんなよ」
「あ、やー、ま・・・そう言う訳でもねぇんだが」
「何だよぉ?一体、今度は何?」
「・・・・なー、吾郎?これってマジなんか?」
「らしいねー」
「らしいねー、ってお前。えらくあっさりしてんなー」
「あー、まぁ、もう決めちゃった事らしいしね、俺達がとやかく言える事でもないでしょ?」
「んだよ?何、2人で頷きあってんだ?!」
「そうだよ!ちゃんと俺達にも分かるように話してよっ!」
「中居くん、何?」
「ここ、閉鎖だってよ」
「「「は?」」」
「・・・・・・・・・」
「な、何か今、変な言葉、聞いた気ぃすっけど?」
「え?木村くんも?何かね、俺も凄く嫌な感じのする変な言葉が聞こえた気がしたんだけど」
「いや、気のせいじゃないと思うけど・・・・・」
「って、中居、もっかい言ってみ?」
「サイト閉鎖するってよ」
「「「はぁぁぁぁっ?!」」」
「何だよ、それっ?!何でそんな突然?!そんな事、一っ言だって言ってなかったじゃん?!
何でこんな突然、急に?!」
「吾郎、お前だったら何か知ってんだろ?」
「あー・・・まぁ・・・・」
「んだよ?何?」
「んー・・・・願掛け?」
「願掛け?何だ、それ?」
「うっそー!木村くん、願掛け、知んないのっ?!」
「ぬかせっ!意味ぐれぇ知ってるに決まってんだろ!自分の一番好きなもの絶って、
何かを祈願するってアレだろ?!」
「すごーい!大当たりーーー!」
「ほぉぉぉ?慎吾、お前いい態度だな?」
「え?!あ、あ・・・ごめんなさい」
「ま、それは置いといて・・・・どういう事だって聞いてんの」
「うーん・・・・子供さんの事でねー・・・・何か子供さんがさ、記憶喪失状態?に
なっちゃったらしくて」
「「「「えぇぇぇーーーっ?!」」」」
「それこそ、嘘だぁーっ!!記憶喪失って、そんなドラマじゃあるまいしぃ!」
「いや、それがねー、どうもほんとらしいよ。自分の身の上にそんな事が振りかかって
来るなんて、想像した事もなかった、って・・・・・・やっぱり、かなり、堪えてて、他に
自分がその子のためにしてあげられる事も思いつかない、って・・・・・」
「で?願掛けって事か?」
「らしい。あの人にとって一番好きで大切なものって言うのが、こっちのサイトと
あっちのサイトと、そんで・・・・」
「俺ら?」
「惜しいー。あ、ま、自分で言うのはさすがにちょっと照れもあるけど、俺って事で」
「それでサイト閉鎖?」
「極端だな」
「つか、ここなんかわざわざ閉鎖なんかしなくても、いつも、ほとんど休止状態みてぇな
もんだった訳だし?」
「案外、ただ、飽きちゃっただけなんじゃないの?!迷宮作ってからはこっちはすっかり
お見限りだったしさ」
「いや、それがそうでもないみたいだよ?あっちも閉鎖らしいから」
「マジで?!」
「どうやら、本気でマジらしいな」
「そうなんだー・・・・・」
「それにしても何で?!何で俺達に何の相談もなしにそんな大事な事、勝手に決めちゃう訳?!」
「いや、別に俺らに相談するような事でもねぇべ?元々、あいつの独断と偏見の妄想
世界の住人に過ぎねぇ訳だかんな、俺らは」
「・・・・そーゆー事だな」
「吾郎ちゃんには?吾郎ちゃんにも何の相談もなかったの?」
「残念ながら、ね」
「吾郎ちゃんにも相談しなかったとなると・・・・仕方ないのかなー」
「何か・・・寂しくなるよね?」
「それはあの人が一番、そう思ってると思う。この決断をした事も、随分、辛かった
みたいだし」
「そんな事、吾郎ちゃんに分かんの?」
「そりゃー、まー、一心同体みたいなものだから」
「わー、何かやーらしー」
「何でだよ?何、下らない事言ってんの?ちょっと木村くん、何か言ってやってよ」
「お前と一心同体なのは俺じゃねぇのか?」
「・・・・・・・・・・」
「わーーーっ?!木村くんてば大胆発言!!それって受け止め方によっては、すっごい
危ないセリフだと思うけど?!」
「あー、そうか?」
「自覚ないよ、この人」
「えー、とじゃあ・・・運命共同体?」
「ま、その程度にしとけ」
「話が脱線してる気がするけど?」
「で?何で俺達、また、集められてる訳?」
「何か挨拶しろ、だとよ」
「あー・・・・」
「そっか」
「じゃあ、俺から!!」
「んじゃ、慎吾から行け」
「えー、と・・・・ゴホン。あー、今まで色々と応援、ありがとうございました」
「感想とかコメントとか、本当に嬉しかったです。ありがとうございます」
「ま、色んな時もあったけど、すんげー楽しませてもらいました」
「・・・・・・・・」
「今まで3年余、こんな管理人にお付き合い下さいましてありがとうございました。
管理人に代わってお礼申し上げます」
「ねー、中居くんは何で何も言わないの?」
「中居くんは胸が一杯で何も言えないんだよね?」
「えー?!何、何?!もしかして、泣いてんのー?!」
「・・・・んなわきゃ、ねーべっ!」
「わー。目、真っ赤だよ?!」
「るせぇっ!」
「慎吾、いい加減にしなよ」
「慎吾も一杯一杯なんだよね?」
「そんな訳ないでしょ?」
「ま、どっちもどっちだかんな、この2人は」
「まぁね」
「ところでさー、最後なのにこんなノリでいいのかな?もうちょっとマジメにしんみり
やった方がいいんじゃ・・・・・」
「いいんじゃねー?ここらしいんじゃねぇ、これで」
「管理人はドシリアス好きなんだけどね?」
「しみったれたってしゃーねーべ?」
「一番、しみったれてる人がそういう事言う?」
「おめぇ、いっぺん殴られてぇか?!」
「って、いってぇ!!もう!いつも殴ってから言わないでよっ!」
「殴られるような事するからいけないんでしょ?」
「吾郎ちゃんてば、最後まで冷たい!!」
「まぁ、仕方ないよね」
「そっかー?吾郎ってすんげー優しいだろ?こう・・・何て言うんだろな。押し付け
がましくなくて、さりげなくふんわりしてて、柔らかくてよー、あったかくてなー・・・・」
「木村くん、何の話、してる訳?」
「吾郎ちゃんの優しさについて・・・・?」
「何か違う風に聞こえるのは、俺の気のせい?」
「・・・・たぶん」
「あんまり深く追求すんな」
「まぁ、そうなんだけどね」
「何か木村くんがまだ、語ってくれてるみたいだけど・・・・名残惜しいけど、そろそろ
時間だし」
「だな」
「木村くん?そろそろ締めよう?」
「あ?あぁ、おう」
「「「「「今まで長い間、お付き合い下さいまして、ありがとうございました。このサイトを
通じて、本当にたくさんの方達と交流を持たせて頂けた事、たくさん、たくさんのご感想や
メッセージ等々をお寄せ頂けた事は何よりの管理人の宝物になっている事と思います。何も
言えない状態になってしまっている管理人に代わりまして、心からお礼申し上げます。本当に、
本当にありがとうございました」」」」」
「それから・・・・完結出来なかった連載小説の、ほんとはこうなる予定だった、って言う
おおまかなストーリー展開をほんとの簡単に書いたものがWeb拍手お礼としてアップされてる
らしいので、もし、ご興味のある方はどうぞ、って事です」
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