吾郎ちゃんやSMAPさん達について思いつくまま、気ままに書き散らして行きたいと
思います。
出会い
『稲垣吾郎』というタレントを、初めて認識したのは、おそらく主人のこんな
一言からだと思う。
「SMAPの稲垣って『さらば、愛しのやくざ』に出てた、シャブ中役の子(少年)やろ」
ちょうどSMAPというアイドルグループがちょくちょくブラウン管に登場し始めた頃で、
その頃、主人は極道モノにはまっていて、やたら、そういう系統のビデオを
レンタルして来ては、二人で見まくっていた。
その中で、やたらと印象的だった男の子。
線が細くて、やたらと綺麗で、そして、シャブ中という普通、あり得ない難役を
ゾクゾクするくらい上手く演じていた。
本当にその映画の中で、極僅かしか登場シーンはなかったと思うのに、酷く
惹きつけられて、忘れられない存在になっていた。
あぁ、そう言われれば・・・・
そう思って見てみると、確かにアイドルグループSMAPの中の彼は、その映画の
中のシャブ中役の子だった。
うっそぉ!!
青天の霹靂並みの衝撃だった。
あの子がなんでアイドルなんか、やってんの?!
てっきり役者だと思い込んでいた私は、本当に本当に驚いた。
その頃、SMAPの存在に全く興味のなかった私は、彼は俳優としてデビュー
していると信じて疑っていなかったので。
『プライベートレッスン』にも主演していて、「若いのに、こういう役やる子も
いるんだなぁ」と感心するやら、驚くやら。
ただ、ひたすら偉いよね、なんて思っていた。
なのに、なんで今更、アイドルなんかをやる必要があるんだか・・・・
アイドルになりたかったんかねぇ・・・・と、既にジャニーズとしてデビュー
していた事を知らなかった私は、ひたすら残念だった。
『夢がモリモリ』に出ている頃もちょこっとだけ見ていたが、アイドルが
まるでドリフが被るような、ド派手なカツラを被ってコントらしき事を
やっている姿に、憐憫の情をもよおし、「このグループはただのアイドルじゃ
なさそうだ」と当時、さほど売れていなかった彼らを好ましくは思ったけれど、
その程度だった。
やがて、彼らの下積みとも思える努力の甲斐あって、SMAPの名はいつの間にか
『国民的アイドル』として世の知る所となり、その頃、私は彼らに『国民的
アイドル』として好感を持ち、「SMAPの中で強いて言うなら、稲垣かなぁ」
などと周囲にコメントしていた記憶がある。
きっかけ
特に熱烈なファンという訳でもなく、ただ、彼らの番組を、見れる時には見る
という程度に好ましく思っていた私は、ある事件をきっかけに、自分の想いを
知る事となった。
2001年8月に起こった事件。その第一報を新聞で知った時、あまりのショックに
声も出せなかった。
茫然自失というのはこういう状態を言うのか、と思えるほど、何も考えられず、
何も手につかなかった。
怖くてテレビや週刊誌の類などは一切、見る事すら出来ず、だから今でも事件の
詳細等は知らず終いである。
今から思えば、私は突然目の前に突き付けられた事実から逃避したに過ぎない
のだけれど・・・・
1月14日は朝から緊張しまくって、番組放送開始から震えていたと思う。
本当に吾郎の姿がブラウン管に映るのか心配でたまらなかった。
あんまりにも緊張し過ぎてて、その時の番組内容なんて、全く覚えてないし。
ただ、「あぁ、良かったなぁ・・・今まで本当に長かったなぁ・・・」と
思っていた。
そして、その頃取っていた産○新聞の産○抄というコラム欄で、事件について
「このままではファンに囲まれる、という恐怖が普段、冷静な男の判断を
狂わせたのだろう」という意味のコメントを読んだ時、ファンでも
何でもない(そのコラムを書かれた方は、吾郎のファンではないだろうという
推測の基)、極、一般的な良識ある大人から、アイドルという枠で括られる事
なく『普段、冷静な男』と、新聞紙面で評されるのは、凄い事なんじゃないかな、
と酷く感動してしまった。
自分の事ではないのに、とても誇らしい気持ちで、事件の悲しみが一瞬だけ
癒された瞬間だった。
そして、その事件をきっかけに、自分は自分で思っていた以上に、吾郎に
いかれてしまっていると、漸く認識したのだった。
とどめ
と、ここまで読まれた方は、復帰したその頃からの熱烈なファンなんだろうと
推察されるだろうが、ところがどっこい、私はとてもいい加減なファンだった
のだ。
復帰記念作とも言える(?)『ヨイショの男』は僅か2、3度しか見た事がなく、
吾郎が出ている番組でも、見れる時に見る、という今までと何ら変わらぬ
姿勢だった。
この頃もまだ「強いて言うなら稲垣」状態だったのだ。
けれど、今年、1月、出産のため帝王切開手術を受け、入院している間、たまたま
正月にダビングした『SMAP ベスト』のCDを、病院のベッドで聞き続け、吾郎の
声にとても癒され、励まされ、力づけられた。
「あぁ、私ってやっぱり吾郎、好きだなぁ・・・・歌、聴いてるだけで、こんな
にも感動しちゃうもんなぁ・・・・」
手術で気持ちが弱っていたせいで、その事に酷く、心を揺さぶられてしまった。
更に、そんな私が吾郎に完全にのめり込むよう、とどめをさしてくれたのは、
これまた主人だった。
今年の4月、結婚記念日のプレゼントに『Drink! SMAP』のCDとDVD、『世界に
一つだけの花』のシングルを買って来てくれたのだ。
主婦という立場上、自分のモノにはお金をかけられない私の貧乏性を知っての
心遣いだろう、と推察される。
で、家事をする時にはウォークマンで歌を聴きつつ、落ちこんだ時にはDVDを
見たり、退院後、漸く、吾郎の出ている番組を録画するようになり、その録画を
再生したりして、復活を試みるようになり、現在に至っている。
今でもまだまだ熱心なファンとは言い難い状態ではあるけれど、吾郎はやっぱり
大切な存在、と認識している。
吾郎が一瞬、テレビに映るだけで嬉しいもんね。
吾郎の事で一喜一憂している私を見つめる、家族の白い目も何のその、まだ
暫くはこの調子でのめり続けるだろうと思われる(はた迷惑・・・・)。
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